蛮行と信念 ~ 「機械の中の幽霊」感想 ~


「現代、古代、あるいは前史時代、いつの時代でも証拠は常に同じ方向を指し示している。すなわち、人類の悲劇はその野蛮ではなく、誤った信念にとりつかれやすい点にあるいうことを」ー 機械の中の幽霊 第15章

確かに人間にはある種の野蛮性というか、野性的な一面もあるかもしれない。
進化の過程で組み込まれた生存競争に対応するための、弱肉強食を遂行できる程度に。
しかし、その性向が何の理由もなく、突発的に暴走することはない。
少なくとも、人類の悲劇の引き金になることはない。
問題は、蛮行を助長する動機の方が、人間の性向よりも強烈な発火能力があるのではないだろうか。
十字軍もナチスもオウム真理教も、レールの上を走る暴走列車のように思う。

土曜

頭を使わない日。
というわけで何もしていない。

今思えば、部屋の掃除くらいすればよかったと思う。
でも天気も悪かったしなぁ。

体を動かさないとなぁ。

カフカの田舎医者が手書きアニメで動く!

カフカ短篇集読んでて、そういえばと思い出した。
この「田舎医者」って短編、山村浩二氏がアニメ化してた。
アニメ観たときは漠然とカフカ原作なんだと思ってたんだけど、原作読んだ後に改めてアニメ見直すと、「あ、カフカを映像化したら、こうなるのか」と、なんだか妙に納得してしまった。
しかも手描きアニメだから、余計雰囲気がでてるわけだ。
あの医者いいわぁ(´ー`)

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=Hs0nqsIFa4o]

やっと今週も終わった

今日はほぼ一日デバッグで終わった。
外注先が作ったシステムを、依頼主である自社がデバッグ。
でも仕様書がない。
というか、システムに関するドキュメントがなく、
あるのは使用マニュアルのみ。
つまりは、ユーザーになった気持ちで使えということか。。。

月曜日になると、「これから5日も仕事か」と思うが、
実際5日過ぎてみると、あっという間の感はある。
でも、過ぎる最中の気持ちは覚えているので、
精神的にはぐったりしてる。

ん?
これ前も書いたような。。。。

まぁ、とりあえず無事に終わったんだから良しとしよう。
まだ復帰して2ヶ月も経ってないんだし。
きっと慣れるときが来るだろう。
慣れることが全くなかったわけじゃないのだ。
それまではゆっくり行こう。

「我ら等しく奈落の底に住むが、そのある者は星々を見つめる」



By オスカー・ワイルド(「ウィンダミア卿夫人の扇」より)

原文は「We are all in the gutter,but some of us are looking at the stars.」

元々の出自はアーサー・ケストラーの「機械の中の幽霊」から。

随分昔に思ったことだが、人間はたとえ同じものを見たとしても、
その感じ方は一様ではないのに、そのことすら気づかない人々が、感受性の高い人々を捕まえて、人生何でも知っている的な口調で、色々と言っていることがある。
どちらが正しいという類のものでもないのかもしれないが、どうしても理解できないこともある。
その最たるものが、自殺者に対する言動。